有料老人ホームを作るしくみ
つまり、最初の投入分で判明した売れ筋に合うように、短期間で生産・販売を可能としたことで、売れ残りのリスクは大幅に削減されたのである。
また、そればかりでなく、販売機会の損失をミニマムにできるという大きなメリットも生まれたのである。
このように、消費者本位の商品(売れ筋)が大量に生産・販売できれば、メーカー、小売業ともに収益構造は革新される。
前述のWや百貨店のディラード等は、この方法で衣料品のQR体制を構築している。
アパレル業界におけるオープンネットワークによる一貫生産システムは、業界の閉塞性を見事に打ち破ったのである。
ここで言うオープンネットワークは、メーカーと小売業における関係のみならず、アパレルメーカーと川上の生地メーカーとの間でもみられる。
たとえば、紳士衣料メーカーであるB社は生地メーカーのD社との間でパートナーシップを築き、事前出荷明細やTALC札、染濃度報告等の処置をとることで、QRを実現させている。
換言すれば、カッティングに必要な情報をオープンにすることで、生地倉庫を不要なものにした。
さらに、リードタイムを「2~3週間」から「3~5日」に短縮し、在庫削減を可能にしたのである。
むろんB社は、川下である小売業とのQRも推進させている。
「必要な商品を、適切な場所に、適切な時に、適切な価格で、提供できるシステム」、別名HOTと呼ばれるQRを構築した。
これによって、80に及ぶ小売組織に代表される8000店舗に、商品を効率的に供給している。
このようにB社が高水準レベルで川上から川下企業との連携を実現させ、運命共同体とも言うべき関係を樹立している根底には、ビジネス戦略としての“パートナーリング”の確立がある。
この双方の関係は、企業におけるあらゆる階層を通じて確立されたパートナーシップである。
このパートナーシップを支えるために、情報テクノロジーが存在すると言っても過言ではない。
むろん各企業にとって収益構造の抜本的な改善の可能性や高収益経営の裏付けがなければ、このパートナーシップの成立はあり得ないことも事実である。
この点においても、生地メーカーはHOTプログラムの導入により、売上高の25~30%増を見込んでいたほどである。
また、収益確保の側面からみても、B社との協力体制は待ち望まれていた新たなトレードリレーションであったと言える。
すなわち、B社の得意先が積極的に同社とQR連携に取り組む姿勢を示しているのはQRの戦略的効果を認識し、QRが流通の中の厳しい競争に打ち勝つための戦略的課題であることを認識していることにほかならない。
有料老人ホームを一度利用して頂ければ、有料老人ホームの魅力が十分理解できるはずです。
